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氷菓 米澤穂信/著 [本の感想]


氷菓 (角川スニーカー文庫)

氷菓 (角川スニーカー文庫)



第5回角川学園小説大賞奨励賞受賞作で、デビュー作。『やらなくていいことなら、やらない。やらなければならないことは手短に』。省エネな生き方をモットーとする折木奉太郎は、海外を放浪する姉からの手紙で、嫌々ながらも廃部寸前の神山高校・古典部に入部する。しかし、部員ゼロの筈の古典部には、既に同じ1年生の千反田えるが入部していた。しかも、個人的な理由かららしい。そこに何故か、奉太郎の親友・福部里志と腐れ縁の伊原摩耶花までもが入部し、古典部は一気に部員4人となる。


連作短編かと思いきや、そうではないのかな?前半は、千反田が気になる日常の謎を、不本意ながら奉太郎が解いていくエピソードに費やされている。まぁ、4人それぞれの人となりとか抱える背景(思想?)とか、その辺の紹介を兼ねているような感じで物語が綴られるといったことろだ。物語に盛り上がりを見せるのは、古典部で文集を出す事と、千反田の『個人的理由』が明らかにされたところから。古典部の文集『氷菓』のバックナンバーに記された、千反田の『個人的理由』の謎解明の一端の発見。そこから、33年前にあったと思われるある事件の解明と、文集『氷菓』の名前に込められた意味。ここが一番の盛り上がりどころ…の筈が肩透かしだった。これは、言い訳をしておくが作者のせいではない。(ネタバレ)→私の英語能力の低さ←(ここまで)故の事。多分、私と同じ理由で肩透かしをくらった人は結構いると思う。一応、後日辞書で調べたので意味は解ったのだが、やっぱりページをめくったその瞬間に解りたかった。最後に気になった事をふたつ。ひとつは、奉太郎の15歳とは思えない台詞回し。これは、拒否反応がでるか出ないか、紙一重なところがある。15歳という設定を考慮すると、あまり多用しない方がベターな気がするのだが、如何なものだろうか。ふたつめは、千反田えるの『豪農千反田家のお嬢さん』という設定。『氷菓』では、あまり意味が無かったように思う。その設定をもっと生かして欲しかった。取りあえず、続編の『愚者のエンドロール』も読む予定。


2006年1月の感想)
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