So-net無料ブログ作成
検索選択

トスカのキス 森雅裕/著 [本の感想]

森雅裕さんの未発表作品『トスカのキス』が、森ファンの有志の皆さんの力によって自主出版されました。まずは、感想の前にファンサイト『森雅裕を見ませんか』の如々子さん、森みかんの皆さんに感謝、感謝!最近作品を読み出した駆け出しファンの私のように、新しい作品をそれも新品で(!)読めるという機会を作って頂けた事は大変嬉しく思います。ありがとうございました!ちなみに、『トスカのキス』は150冊限定販売で、今のところ売り切れです。読みたくても書店での購入・図書館での借り出しは出来ません。何より、有志の方々のお力なくしては存在しない本です。ですので、あまりこと細かい内容には触れず、かなり端折った感想に留めたいと思います。 [あらすじ]ひとつの場所に留まる事無く、コンクール荒らしで海外を渡り歩くオペラ歌手・草凪環は、台場に建設されたオペラタワーのこけら落としの為に日本へとやって来る。演目は『トスカ』。2日間行われる公演で、環はセコンダドンナとして呼ばれていた。その道すがら、環はある週刊誌の記事を目にする。学友でもある音楽家の鍋島倫子が、餓死という手段で自殺したというものだった。倫子は自分の死に向けて、数名のファンと確執のあるプロデューサー・神尾に対して、窮状を訴えたメールを送り続けており、その神尾こそが、『トスカ』のプロデューサーでもあった。神尾がマスコミに追われる中迎えたこけら落としは、華やかに行われるはずだったが、神尾の計画によって一気に暗転してしまう。オペラタワーは、神尾をリーダーとしたテロ集団に占拠されてしまったのだ!


一応、この辺りまでが序盤で、ここから物語が激変する。オペラ+謎解きという構図で、倫子の死の真相を解くという風に進むのかと思い込んでいたので、この展開には多少戸惑わないでもなかったが、そんな事はすぐ忘れて夢中になってしまった。特に…、と書いてしまうと内容を明かしてしまうので割愛。とにかく、草凪環という女性の生き方を辿るのが気持ちいいという感じだ。作中の環という女性は、私などから見ればとても魅力的に感じる。しかし、その生き方は、大部分の女性の真逆のところにあるともいえるだろう。その『真逆』とは、大多数の女性が社会に適応する上で、否応無しに切り捨てなければいけない部分なのであり、イコール鍋島倫子でもあるように思う。真逆であるような環と倫子のふたりの行き方は、似ていないようだが、実は根幹にあるものはひとつなのではないだろうか。 ――と、女性的な読み方をするとこういう感想になる。というか、森さんの作品を読むときは、どうも女性視線になってしまう。それだけ、森さんの描く女性像に憧れを抱いているという事か。


2006年1月の感想)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。